ウクライナを知る

理系 大学院生 たまにウクライナに出かけます

9/16 キエフ, ウクライナ②

 昼食を食べて、大祖国戦争博物館へ。

 

敷地内に入ると、へこみの激しい車両が3台並べて展示されているのが見える。

友人曰く、ロシアとの戦闘において、奪ってきた車両だという。

 

戦車の数々 撮るのがあまり上手ではない

中へ進むと、ウクライナ軍の戦闘車両の展示を見ることができる。

 

 

Rodina Mat Statue

 

彫刻の数々 躍動感を感じる

 

 

 

ペチェールシク大修道院に移動 洞窟大修道院ともよばれているそうで、地下へと続く道が巡礼ルート。地下道にガラスケースに入ったミイラが置かれていて、巡礼者がケースに額をつけて十字架を切っていた。割と本気めの巡礼者たちだった。巡礼ルートも巡礼者と観光客で異なる。

 

 

このあとVの友人Mと合流 夕飯を買いに昨日と同じМегаМаркетに寄り、チーズと生ハム、マヨネーズを購入。マヨネーズは何に使うかというと、おにぎりに。実は、ウクライナの人に振舞うために日本から米とツナ缶を持ってきた。借家にあったフィリップスの万能調理器(?)の炊飯モードで炊いた米を炊き、ツナを中身ににぎって完成。水の加減がうまくできずおかゆに近いおにぎりができる。

 МегаМаркетのリンゴ 下段は訳ありリンゴか?

9/16 キエフ, ウクライナ①

昼頃からキエフ市内観光へ。まずはキエフ国立大学に向かうため、地下鉄を使って移動。Олімпійська駅からМайдан незалежності駅で乗り換えて、大学のあるУніверситет駅で下車。

地下鉄はそのエキゾチックさからウクライナ旅行で楽しみにしていたうちの一つでしたが、ちゃんとその期待を裏切りませんでした。

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写真はОлімпійська駅構内

キエフの地下鉄駅の内装はとても豪華。同じ装飾の駅は2つとないのだとか。

キエフには3本の地下鉄しか通っていません。駅数が少ないだけに、一つ一つの駅に凝った内装を施せたのかもしれませんね。

地上からプラットフォームまではエスカレーターで移動しますが、このエスカレーターが長い。とても長い。キエフの地下鉄では、どの駅もなかなか深くに建設されています。世界一深い地下鉄の駅もこのキエフにあります。有事の際に核シェルターとなるよう深くに建設したらしいです。友人が言っていたので本当です、きっと。

 

エスカレーターの速度は日本よりも早いです。また、ゴンドラとベルトの速度が違います。ずっと乗っているとベルトを持つ手だけが先に行ってしまいます。

エスカレーターエリアの広告 KEIKO MATSUIって日本人?日本人の私でさえ知りません...

車両 青に黄色いラインです。国旗カラーですね。

アジア人は珍しいのか、乗車すると車内の人たちにジロジロ見られました。アナウンスはウクライナ語と英語の両方が流れます。発車と停車は結構荒っぽく、手すりにつかまっていないと倒れそうになってしまいます。走行中の轟音もかなりのもので、話し声などかき消されます。

キエフの地下鉄は、どの区間も片道4грн(16円)で乗ることができます。が、この日は友人が1日フリーパスのようなものを準備してくれていたおかげで毎回窓口で切符を購入することなく移動ができました。

あと、これは説明するのが難しいんですけど、キエフの地下鉄は乗り換えの駅が一つに統一されてないです。どういうことかというと、乗り換え可能な近接する2つの駅が地下で連絡しているという感じでしょうか... 例えば、ある駅で降りて線を変えて再び乗車するとき、その駅はさっきと違う名前の駅になっています。地下鉄マップを見ればすぐにわかります。

 

そんな魅力たっぷりの地下鉄を楽しみ、Університет駅で下車。キエフ大学の向かいの公園を歩きます。

 

ドーナッツぽいお菓子売ってます。買いました。30грнだった気がします。高くないか?と思ったんですけど、こんな感じにひとつながりになって30でした。これは安い。

ちなみに、ドーナッツというよりクラッカーに近い感じです。固かったです。

横断歩道の向こうは真っ赤な校舎が特徴的なキエフ国立大学。

この手前の横断歩道なんですけど、白線の付近の石畳の道はわざとでこぼこに造られています。これは、車がスピードを十分に速度を落とすためのものだそうで。

大きい門です。中に入れましたが、関係者以外は受付ロビーまで。教室へは入れませんでした。写真撮影もそこまででした。

再び地下鉄に乗って、友人Vの通う大学へ。キエフ地下鉄の地図。写真ありましたね。

 

乗換案内の簡易表示。これさえあれば一目でわかる???

駅によっては、プロジェクターを使用した動画による広告が映し出されているところがあります。

英語名National Transport University 日曜だから開いてませんでした。この後、平日にもチャレンジしたんですが、中のガードマンが「お前はウクライナ人に見えない」ということで立ち退きを命じられました(笑) ちゃんとここに通う友人が付き添いだったのに... 

「残念だけど、これが彼の仕事だからしょうがないね」とV。ウクライナの大学は日本よりセキュリティ高めです。

向かいにある宇宙ステーションのような形のホテル。たしかこのホテルは地球の歩き方にも載っていたはず。根元でポキッと折れてごろごろ転がっていきそうな形です。

 

戦没者慰霊碑

 

見晴らしがいい場所に出ました。ドニエプル川が見えます。記念撮影をする人が多かったです。私たちも写真を撮っていると、すぐ白い鳩を手にのせた人がやってきて、私の手にのせてくれました。頭にものせてくれました。あとでお金を払うことはわかっていましたが、せっかくなので断りませんでした。結局払ったのはたった5грн(約25円)だけ。もっと取られると思ってました。よかったよかった。

お昼ご飯は学生がよく利用するというレストランで。プザタハタではないですが、同じビュッフェ形式で食べるものを選んでいきます。これでたしか260円くらいだったような...

手前が私で、向かいのはVのとった料理、、、少ない。

私はご飯、カツレツ、パン、ボルシチ、ケーキ、ベリー系のジュース

ボルシチというものは必ず赤いと思っていましたが、写真のように白いものもあるみたいです。たしか野菜多めのものは白いと言っていたような...

 

 

ガラガラ 頑張れば店名を解読できそうです。

つづく

 

 

 

9/15 キエフ、ウクライナ

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21時間のトランジットを経て、ワルシャワショパン空港を発ち、キエフ・ボルィースピリ空港へ。航空会社はLOTポーランド航空を利用。搭乗直前のチケット確認で少し待たされました。日本人は珍しかったんですかね?スタッフたちの様子を見るとそのフライトに日本人がいるかをコンピュータで確認していた感じでした。彼らの会話の中で「ヤポーニィ」という単語が聞こえたので多分そうだと思います。同じような理由(?)で黒人の人も待たされていました。

ポーランド上空 ワルシャワキエフは1時間半くらい?

 

ボルィースピリ空港付近 着陸直前には、ウクライナを西と東に分けるドニエプル川が窓から見えます。

 

15:00到着。パスポートコントロールを抜けるのには時間がかかりました。「ALL PASSPORTS」のゲートにはインド人と思われる人の大群が長蛇の列をつくっていたので... 一体全体ウクライナに何の用なんですかね?

 

無事ゲートを通り抜け、友人Vと合流。この旅行でキエフ観光を手伝ってくれました。V曰く、大量のインド人はウクライナに留学しにきた医学生とのこと。ウクライナ語はあまり話せないだそうで。しかし、医学生とは頭が下がります...

空港からキエフ市街地は離れているのでバスで移動します。交通状況にもよりますが、約1時間ほど。片道80грн(約320円)まだ両替していなかったのでVが払ってくれました。

バスのチケット これは帰りの時のもの(キエフ→空港)なんで文面が行きの時とは違うかも。現金と引き換えに運転手の人が渡してくれます。

 バスの終点はキエフ中央駅。かなり大きいです。国内はもちろん、隣国ベラルーシへの列車も発着しています。駅構内は発着情報のアナウンス(?)がずっと流れてました。

大きな出口 人多めでした。

反対側の出口 "вокзал"はウクライナ語で「駅」

出口からの景色 晴れていました。昼食にVが連れて行ってくれたのはПузата хата(プザタ・ハタ)というレストラン。安くウクライナ料理が味わえる大衆食堂という感じですかね。駅の向かい側にあります。ビュッフェ形式で、列に並んで好きな料理を指させばとってくれます。そのあとに会計です。このシステムは大学生協が経営する食堂に似ています。これ以降Пузата хатаにはあと3回お世話になることになります...

ひとつ言っておくと、ボルシチやスイーツを頼んだ際に、”сметана?”(スメタナ)と聞かれることがあります。сметанаはサワークリームのことで、これをかけるかどうか尋ねているということです。ほしいときは、はいと言いましょう。「はい」は"так"(ターク)です。

 

パンとサラダと米と、カツレツ。これもVのおごりだったので値段はわからず。たぶん200円台じゃないですかね?米を使った料理があることに驚きました。パンはにんにくベースのソースがかけられてます。サラダは水気がなく、お腹にたまっていく感じがしました。どれもおいしかったです。個人的にはパンがベストでした。にんにくの臭いきつかったけど。

荷物を置くために、Vの友人Oの家へ徒歩で移動。キエフでは、Oが貸してくれた家に泊まっていました。優しい、親切、感謝。移動の途中の銀行で100ユーロをフリヴニャに両替。キエフの次にミンスクに行く予定だったのでベラルーシルーブルもほしかったのですが、取り扱ってませんでした。

 

O宅で荷物を置いて、キエフの街を散策。19:00くらいでも外は明るかったです。

教会

街並み

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日本食レストラン、その名も「村神」。看板に漢字が使われていますね。この店、どうやらチェーン店らしく、キエフではよく見かけました。私は結局一度も使いませんでした。

 

オリンピスキ・スタジアム FCディナモ・キエフがよく使う施設。

こんなマーク↓

ウクライナの人はサッカーが大好きだよ」とV。話を聞く限りほかのスポーツはあまり人気がなさそうな感じでした。体操でここ最近有名なオレグ・ベルニャエフ選手を挙げましたが、「そんな人知らない」と言われてしまいました...

 

独立広場周辺 ”FREEDOM IS OUR RELIGION!”と書かれた建物があります。この時20:00くらいでしたが、広場はにぎわってました。式を終えたばかり(?)の新郎新婦が記念撮影をしていたり、路上パフォーマーがダンスをしていたり、お土産の売り子が歩いていたり。外で新郎新婦を見かけた人は幸せになるのだとか。

f:id:samogonka:20171006011443p:plain広場中央にある記念碑と、「ホテルウクライナ」の青いネオンサイン

独立広場まで来たところで、この日の観光はおしまい。帰りに近くのМегаМаркетというスーパーによって晩御飯を買いました。が、買ったものはチーズと生ハムとビールだけ。家に着いたらチーズと生ハムをスライスしてつまんで、ビール飲んで終わりって感じ。向こうの人の家で食べる晩御飯ってとても質素。全ての人がこうではないだろうけど、調理もしないのにはびっくり。

 

Vに薦められて買ったビール。苦味が少なくて飲みやすい。東欧のビールは後味に甘さが来る感じがします。お土産で持ってきた日本のブラックサンダーとかアルフォートとかポッキーががっつり映り込んでいます。

つづく